ネット工事作業員が教える光回線が配管を通らない時の対処法

自宅に光回線を引く場合には、必ず事前調査を依頼しましょう。

次のような理由により、工事ができないことがあります。

  • 利用できる配管がない
  • 配管が詰まっていて通らない
  • 配管が劣化していてケーブルを通せない
  • 配管が曲がりくねっていてケーブルを通せない

マンションの場合、配管が使えないと厳しいかもしれません。

エアコンダクトの穴を利用するか、壁に穴を開ける必要があるので、管理会社の許可が必要だからです。

部屋まで外壁をつたっケーブルを這わせることになるので、かなり大掛かりな工事になります。
正直、作業員側としても、やりたくない工事です。

配管が通らないけど、なんとしても光回線を使いたい場合の対処法をお教えします。

目次

光回線が配管を通らない原因

そもそも配管とは何でしょうか?

コンセントを思い浮かべてみてください。

「電源」、「同軸ケーブル(TV用)」、「LAN」、「TEL」これらの差込口がまとまっています。

このようなコンセントをマルチメディアコンセントと呼びます。

このコンセントの中には電気の電線、テレビの同軸ケーブル、インターネットのLANケーブル、電話のツイストペアケーブルが格納されていて、それぞれが建物内の、ブレーカー、アンテナ、ルーター、保安器や電話盤などと、壁の中を通してつながつながっています。

建物をつくる順序として、まず壁を完成させたあとに、電気やテレビの設備をつくっていくので、事前に壁の中にケーブルの通り道をつくっておく必要があり、この通り道を、配管と呼びます。

水道やガスの配管のようなステンレス製ではなく、折り曲がりしやすい蛇腹のようになっていることが多いです。

戸建てとマンションの違い

そもそも光回線に利用できる配管が存在しない場合がありますが、

まず、戸建ての場合、基本的に電話線を引き込んでいる配管を利用しますが、うまくいかないケースがあります。

  • 配管が細すぎる=光ケーブルを通す隙間がない
  • 配管に汚れが詰まっている=光ケーブルが通らない
  • 配管に針金や糸の予備線が絡まっている=光ケーブルが通らない
  • 配管が途中で切れている=運良くケーブルが通ったとしても、光ケーブルを傷つける恐れがある
  • 配管のカーブが多すぎる=光ケーブルは曲げに弱いため安定した通信を保証できない

マンションの場合も同じです。

マンションで光回線を契約するとき、配管を考慮しなくてはいけないのは、光配線方式の場合だけです。

LAN配線方式や、VDSL方式は、共用部からLANケーブルや電話線がすでに敷設してあるので関係ありません。

光配線方式を採用しているマンションでも、各部屋まで実際にケーブルを通して利用可能か確認しているわけではないので、やってみないとわからない状態です。マンション内の配管は長い距離をカバーしているため、途中で切れていたりすることが珍しくないのです。

いずれにせよ、通線ワイヤーがすんなり通るかどうかが、運命の分かれ道となってきます。

光回線が配管を通らない場合の対処法

配管を通らないなら、部屋に通じる別の穴を探すしかありません。

テレビや電気の線は、配管を使っていないことのほうが多いので、期待できません。

方法は2つ。

エアコンダクトの穴を利用するか、新しく壁に穴をあけるか、この2択となります。

エアコンダクトを利用するのは、さほど難しい工事ではありません。

たまに、ダクトの穴がエアコン本体に隠れているケースがあるので、本体を持ち上げないと通線作業ができないことがあります。

どうしても利用したいエアコンダクトがある場合は、エアコン業者にも相談してみたほうが良いかもしれません。

ネット工事の作業員が無理やり作業することもありますが、思わぬ事故につながる可能性があるので注意が必要です。

工事としては難しくないですが、あなたにとってデメリットがいくつかあります。

エアコンダクトを利用するデメリット
  • 見た目がよくない
  • エアコンの取替え時に光回線が邪魔になる

ダクトカバーの形状によっては、光ケーブルを通すことができないので、カバーを外す必要があり、見た目が悪くなります。

さらに、室内に光ケーブルが露出するので、邪魔な配線が増えます。

エアコンの取替時に支障が出た場合、最悪、光回線の工事も呼ばなくてはいけなくなります。

一方で、新しく壁に穴をあける方法はどうでしょうか?

エアコンダクトほど、光ケーブルを部屋に引き込む場所の制約がないので、簡単に済むかもしれません。

壁にドリルで貫通するだけなので、10分もあれば終わります。

デメリットは、同じように見た目が悪くなるということと、家の壁に穴をあけるという、精神的な不安でしょうか。

穴あけは絶対にイヤという人も多いと思いますが、そもそも電話線やエアコンダクトのような貫通穴は既にあいているわけですし、直径10mm程度の穴で、防水処理や入線カバーでしっかり処理すれば、意外と目立たなくて良かったという人もいます。

ネット工事の作業員に穴あけをさせるのは嫌な場合、信頼できる業者に穴を用意してもらうのも一つの手段です。

光回線をあきらめるという選択肢

配管が利用できない場合、エアコンダクトを利用するか、新しく穴をあけるか、という話をしましたが、

どちらも室内の配線が煩わしくなるのは間違いありません。

それに、マンションでこれらを必要とする場合には、管理会社への交渉が必要となり、膨大な時間と労力を消費することになるでしょう。

そんなデメリットを受け入れるくらいなら、光回線をあきらめるというのも一つの手段です。

通信会社が莫大な費用を投入してきた設備投資や、5Gという大容量高速通信、または私達の生活様式の変化などから、

自宅のインターネットは、光回線一択だった時代から変わろうとしています。

その変化に対応すべく、誕生したサービスが、「ホームルーター」です。

あなたにとって光回線が本当に最適解なのか、

多少、通信の質が落ちようとも、手間のかからない方法があるのなら、そちらのほうがお得ではないか、

光回線が配管を通らなかったのは、もう一度、検討し直す良い機会になったと考えてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

J:COMで6年間技術職として勤務。500件以上のサービス設置工事と大規模通信設備の管理を担う。現在はKDDI関連会社で情報システム担当。面倒なNET開通にホームルーターが終止符を打つことを信じて当サイトの運営をはじめる。

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